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2004年8月12日

ビジネス宗教論

この記事をTwitterに投稿するはてなにブックマーク はてなにブックマーク│ この記事のカテゴリ: 01. マーケティング

ビジネスとは「宗教」だ。
 
最近、こう思うことが多い。
 
こういうとすぐに「あ、こいつ怪しい世界にいってしまったな。」と言う人が出てくるが、決して霊感商法でツボを売ろうぜ、という話ではありません。本当に、「ビジネス」と「宗教」は一致するところが多い、と思うのです。
 


 
例えば、スポーツ。
  
ご存知のように、野球やサッカーなどのプロスポーツチームはファンの存在によって成り立っています。ファンの声援、試合の入場料、グッズ等の売上。そして、スポンサーが出す広告料なども、ファンが集まるからこそ、支出されています。つまり、プロスポーツチームは、ファンがあってこそ成り立つ存在だといえるでしょう。
  
では、わざわざ試合場まで観戦に行ったり、まるで自分のことのように試合に狂喜しているファンの人たちは、こういったプロチームや選手を応援することで、何か直接的なメリットを受けているのでしょうか?いいえ、ぜんぜんそんなことはないでしょう。別に、直接的には何のメリットを受けていないと思います。
  
ちょっと考えてみればわかることですが、別に、阪神が勝とうが巨人が勝とうが、サッカー日本代表が勝とうが、ほとんどの人はその選手の家族でもなければ、スポンサーの関係者でもないので、別に何の関係もない、といえば何の関係ないはずです。
  
お店に何か商品を買いに行ったときには、商品という「物」が手に入りますが、試合を見に行っても、別に何か特別な物が手に入るわけでもありません。また、どこのチームが勝とうがファンの人たちに賞金が出るわけでもありません。普通に考えれば、別にお金を払って試合を見に行ったり、テレビを見ながらまるで自分のことにように狂喜したり落胆する必要は全くないはずです。
  
でも、多くの人が試合の結果や選手の成績を、まるで自分のことのように狂喜したり、落胆したりしているわけです。冷静に考えてみれば、これってちょっと変です。極端な言い方かもしれませんが、はっきりいってこれって、完璧に宗教にハマっている人たちと同じだと言えるのではないかと思います。
  
もともと自分とは何も関係のないはずの団体に、身も心も委ねて心酔する。一喜一憂する。心から応援する。その様は、宗教団体の教義に心酔して寄付をしたり、布教活動を手伝ったり、修行に取り組んだりしている信者の人たちと同じように見えます。つまり、スポーツのファンといわれている人たちは、巨人教、阪神教、近鉄教、サッカー代表教・・・etcの信者だと言えるわけです。そしてこういった信者(ファン)が多ければ多いほど、そのスポーツ団体も成り立つわけです。
  
こういった点は、お客さんの数や、ロイヤルティー(忠誠度・親近感)が強く関係している一般のお店や企業となんら変わることはないわけで、間違いなく、「ビジネス」と「宗教」が同じだといえる点だといえるでしょう。
   
   
 
また、宗教と経済やビジネスとの共通点はまだ他にもあります。例えば、高度経済成長期における「終身雇用」や「年功序列」なども、いってみれば一種の宗教としてあげることができると思います。
  
「若いうちは少ない給料でも、年をとれば地位も上がるし、収入も増える」
「社会って者は厳しいものなんだ。でも、コツコツとまじめに働いていれば、きっとそのうち報われる」
「一家の主として、自分の家をローンでもいいから手いれるべきだ」
  
ご存知のように、これらの制度や考え方は、その時代を生きていた人たちに「とっては絶対的」なものであり、間違いないものだと信じられてきました。
  
でも、若いうち安い給料で働いてたのに、年をとったら今度はリストラされてしまったり、一国一城の主になったと思っていたらマイホームローンを抱えたまま自己破産してしまい全てを失ってしまったり、経済苦のあまり自殺してしまう人が3万人を超えてしまったり、ということが現実に起こるようになって、これらの考え方や制度は単なる「幻想」に過ぎなかったことが判明しました。信じていた制度や考え方は、まったく絶対的なものではなかったわけです。
  
これって、「洗脳」されて、教祖や宗教団体の幹部の言うことを疑いもなく信じて行動していた信者の姿とよく似ているということができるのではないでしょうか?ある意味、彼らは「終身雇用」や「年功序列」という宗教を信じ、政府や企業経営者などによって「洗脳」されていたといっていいかと思います。つまり、ここでもまた、経済活動やビジネスと、宗教とは、同じ状況が展開されたいたということが言えるわけです。
  
 
つまり、はっきり言ってしまうと、「ビジネス」と「宗教」とは似たようなものなのです。いや、完全に同じようなもの、と言っても過言はないかもしれないのです。
  
「ビジネス」とは「宗教」だ!
  
この図式は、ばっちり成り立っていると思います。
  
 

・・・ということは、良い悪いは別にして、今後、ビジネスを行っていくうえでは、やはり、「宗教」からも、もっと多くのことを学んでいったほうがいいのかもしれません。
  
例えば最近、「ニュースレターを作ろう」とか、「無料レポートを使って集客しよう」いった手法がよくビジネス本などに紹介されています。これって、まちがいなく「聖書」からヒントを得た方法です。自分が直接説得したり話を伝えたりするのではなく、本やレポートを使っていく、という手法は聖書が担ってきた役割と同じものです。キリスト教を広めるために絶大な威力を発揮してきた聖書を参考にした手法は、非常に合理的で効率の良い手法であり、これからもいろいろ場場面で応用することができる手法だといえます。
  
また、最近の若者は生活のためだけに働くことを良しとせず、それが楽しい活動なのか?自分の能力を高める活動なのか?社会に貢献できる活動なのか?といったことを重視するようになっていますが、これも自分を高めるために修行したり、慈善活動や人の相談にのっている僧侶やお坊さんと同じ考え方をしているといえます。こんなところも、ビジネスをしていく上では参考になることかもしれないです。
  
その他、宗教の2大思想である、「現世利益(今の苦しみから逃れたい・もっと楽になりたい)」と「来世救世(悪い行いをすれば地獄に落ちるが、よい行いをすれば天国にいける)」は、人間の根源的な悩みに関しての考え方なので、「この商品を買えばこんなに楽に、便利に、快適になる(現世利益)」「この商品を今買わないと、とても損する事になるが、今買えば、こんなに特典が付いてきて将来得をする!(来世救世)」という風に応用すれば、売上アップに使えると思います。
  
また、仏教の檀家制度は組織作り、ネットワーク作りをするうえで参考になるかもしれません。
  
・・といった具合に、宗教から学ぶべきことはまだまだたくさんあるわけです。いかに信者を増やしていくのか?いかに多くの人に自分たちの考えを理解してもらい、共感してもらうか?ビジネスやマーケティングを成功させていくためには、宗教からもまだまだたくさんのことを学んでいかなくてはならないといえるでしょう。
  
 
これまでも、しつこく、このブログの中でもいってきましたが、今の世の中、商品が単純に並べておいただけで売れることはありません。「あの人から買いたい。」「わからないことがあったら、あのお店に行けばいい。」と思ってもらうことがより重要になっています。そういった状態を作るためには、ある意味、「洗脳」をしたり、布教活動を行ったり、宗教団体やその歴史から学んで、それらを応用していくことがより重要になってくるでしょう。
  
昔から言われていることではありますが、「儲」という漢字は、「信者」と書きます。つまり、信者を増やすこと、お店のファンを増やすことが儲かることにつながるのだ、と言うことです。この原則は、今も昔も普遍の原則であると思います。
  
釣具屋さんなら、釣り好きの人、つまり釣り信者を増やすこと。
飲食店なら、お店のファン、お店の信者を増やすこと。
  
こういったことがビジネスの成功につながってくるといえるでしょう。
  
ビジネスとは宗教と同じだ。こういう見方も持ちながらことを進めていくと、行き詰ったときに打開することができるかもしれないです。
  
 
(今日の一言)
久しぶりにまじめに長文を書いた。例によって、文章がまとまらず困った。「宗教とビジネスとは非常に共通している部分が多いので、もっと宗教から学ぶといいことがあるよ」という趣旨が伝わればいいのですが、伝わったでしょうか?
  
(今日の一言2)
巨人ファンが多いのは、単に人口の多い東京に本拠があるから、という理由だけではなく、読売グループが新聞やテレビを使って毎日宣伝し続けてきたからだ、ということは多くの人が知っているでしょう。人は接触回数の多いものに、より親近感を感じやすいため、知らず知らずのうちにファンになってしまいます。つまり、極端な言い方をすると、読売グループの「布教活動」によって、多くの人がしっかり「洗脳」された結果が、巨人人気だといえるわけです。こんな見方をしている人も、実は結構いると思いますが、いかがなものでしょうか?
  
(今日の一言3)
毎日、欠かさず特定のブログをチェックしている人は、ある意味、そのブログの作者のプチ信者になっているといえる。ということは、このブログの閲覧者を増やすためにはもっと布教活動と洗脳活動?をしなければならないのかもしれない・・・・です。


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