アクセス解析
2006年12月22日

客単価によって、人が望むものは違っている

この記事をTwitterに投稿するはてなにブックマーク はてなにブックマーク│ この記事のカテゴリ: 01. マーケティング

一般的に、商品やサービスは値段が安ければ安いほど良く、安ければそれだけ売上も増えるし、お客さんも喜ぶのだと思われている。が、実際は全く違い、値段によって人は望んでいることが全然違うので、それを踏まえたうえで、価格設定は行うべきなのだ、ということである。


例えば、1000円以下、2000円以下の商品のような場合。こういう比較的、客単価が低い商品の場合、お客さんは最初から大きな満足を得ることは求めていないことが多いのだということだ。


だから、こういった低単価の商品を扱っている場合は、どうすればお客さんが完全に満足してくれるのか、を考えるよりも、むしろ不満に感じていることを少しでも減らすように努めたほうが良いのだということだ。


通勤電車が満員で込み合うから、少しでも多くの人が座れるように椅子の数を増やす・・・・よりも、きちんと時間通りに来て、時間通りに到着することの方が多くの人は喜ぶ、というのはまさにこれに当る。値段に応じて、人は満足するラインを勝手に自分の方で変えてくれる、ということである。勘違いして、少しでも満足してもらうために、切符の値段を上げてでも、椅子を増やそう、なんて考えたら、ひどいことになってしまう。気をつける必要があるといえるだろう。


 
一方で、高単価の商品も安くすれば必ずしも多くの人が喜ぶとは限らない、といわれている。ブランド品や高級車などは、高いからこそ価値があるので、値段が下がると、かえって買う人が減ってしまうという話は、よく知られている。


世の中には、値段が高いからこそ価値がある、というものもたくさんあるのである。また、多少、値段が上がっても、いやむしろ上がったからこそ、価値が生まれ、ありがたがられる商品やサービスというものも存在している。それを知らずに、ただひたすら安くすると、値段を下げた分だけ損をし、しかも、買う人も減ってさらに大きな損をしてしまうことになるので、気をつける必要がある。


価格戦略のことをよくわかっていない人は、ついつい値段を下げさえすれば良いのだ、と思いドツボにはまってしまうことが少なくないが、実は値段を上げることが成功へのチャンスになることもあるのだ。


そういったこともよく認識しておかないと、大きな失敗をしてしまうことになるかもしれない。


(関連記事)
・地域によって心理的な価格は違う。
・原価はあまり変わらないのに、利益を増やす方法
・人は心理的財布を持っている。



一瞬でキャッシュを生む!価格戦略プロジェクト
主藤 孝司 (著), 神田 昌典 (編集)
cover



この記事をTwitterに投稿するはてなにブックマーク はてなにブックマーク│ posted by  okmt


トラックバックURL
http://blog.d-fantasista.net/mt77/mt-tb.cgi/1139