2007年02月21日
常識がマーケティングの邪魔をする
カテゴリー : 01. マーケティング
今年は、団塊世代の大量退職がはじまる節目にあたる。「2007年問題」などとも称される。
団塊世代とは、主に戦後間もない1947年から49年にかけて生まれた第一次ベビーブームの700万人をさす言葉だ。退職金と自由時間を手にした彼らは、どんな消費行動をとるのか。メーカー各社は、
「団塊世代にモノを売れ」
と、その購買力を虎視眈々とねらっている。
だが、聞こえてくるのは嘆き節ばかり。団塊にはモノが売れないという。
トヨタのレクサスの売上が予定していた販売台数を遥かに下回って推移する一方で、今、日産のスカイラインだとか、マツダのロードスターだとかいった、主に若者をターゲットしていたはずの車が団塊の世代に売れて好調だと言う。
この年代の人にはこういうモノが売れるはず、という常識に基づいて開発したものがさっぱり売れないという現象はよくあることだが、特に団塊の世代から下の世代はそれが特徴的で、それがレクサスの不振を招いたのではないか、いうことだ。
このように、常識がマーケティングの邪魔をすることがよくある。
セブン&アイ・ホールディングスの会長さんも「昨日、ある商品が10個売れて、今日15個売れたら、明日は20個売れると想像しがちだが、実際には1個も売れないかもしれないし、100個売れるかもしれない。」といっているように、今までの常識が明日も通じる可能性が高いわけではないことを覚えておかないと、大変なことになってしまうことも少なくない。
スーパーでも昔は大容量の商品を「お得パック」として売ったらよく売れたが、今は1度に食べきれるような小容量のパックや小分けにした商品の方がよく売れ、大容量の商品は値段的には小容量の商品より遥かにお得でも売れ残ってしまうのだという。
常識にとらわれることなく、常に現在の状況と未来の状況を正確に捉えることが、これからはさらに重要だといえそうだ。
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