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2007年7月20日

潰れる会社のコスト削減術

牛肉偽装だとか、いろいろな事件を見ていてふと思い出したので書いておく。


成功する会社と失敗する会社。その差はコスト削減術・経費削減のやり方ひとつみてもはっきり違いが現れるという。


ダメになっていく会社が最初にやるコスト削減術は、たいてい人件費の削減である。とにかく人を減らしたり、パート・アルバイトといった賃金の安い人間に置き換えたり、サービス残業などの長時間労働をさせて時間当たりの費用を少しでも減らそうとすることが多い。


これをやると、一時的にはコストが下がって利益が増えたように見える。しかし、優秀な人間はこれをやるとすぐに会社を見限って出て行くし、残った人間はどんどんモチベーションを下げていくので、結局、会社の収入が減ってしまい、コストを減らしたよりも多くの損失が発生することも珍しくない。


成功する会社はより優秀な人材を確保するために、ヘッドハンティング会社を使って人材を確保したり、社員の定着率を高めるために賃金を引き上げることも珍しくない。つまり、苦しいときほど、逆に人件費を上げることも珍しくないのだ。


ひとりでできる仕事を2人、3人と使って行っている、という場合ならともかく、そうではない場合に、いきなり人件費削減だけをやってしまうのは、経営者が無能であることを示している場合が少なくないことを覚えておく必要があるといえそうだ。


そして、ダメ会社が次にやるコスト削減策。これが、商品の質を下げる、という方法である。例えば、料理店なら、食材のレベルを下げる、という方法をとるのである。これをやると、ほぼその会社は終わったといってよいと思う。お客さんの方は、気づいていないようでいて、そういった差はやはりするどく感じていることが多い。それはすぐにお客の減少という形になって見えることが多い。


しかし、そのことに気がついて元に戻しても、その頃には信頼を失い、再起不能になっていることも少なくない。成功する会社なら、大量仕入れをしたり、中間の流通業者を省いたりして、質を下げることなく原材料費を下げたりするのだが、失敗する会社はいきなり商品の質そのものを下げて致命的な状態に陥ることさえ珍しくないので注意が必要だ。


一般家庭の節約術といえば、チラシの裏もメモ帳として使うだとか、電気をこまめに消す、といったことをしがちだが、ファイナンシャルプランナーのようなある程度訓練を受けた人に相談すると、保険料や住宅ローンの見直しから行いなさい、とアドバイスされる。最初から見る場所が違っているのである。


多くの人は、しっかりと知識を持っていないと、ダメ会社の節約術を実行してしまう。気をつける必要があるといえるだろう。


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