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2007年8月 2日

オシムから見た日本人

この記事をTwitterに投稿するはてなにブックマーク はてなにブックマーク│ この記事のカテゴリ: 03. BOOK

日本人よ!
イビチャ・オシム 長束 恭行
日本人よ!


オシムって人は、本当によく勉強しているなあ、と思う一冊。アジアカップで日本チームは、自分で打てる場面でもシュート打たず、かといってドリブルを果敢に仕掛けるわけでもなく、ひたすらパスに終始する場面が目に付いたが、結局、これもオシムが指摘しているように、日本人の多くの人が持っている「誰かが解決してくれるに違いない」という日本人特有のメンタリティーが原因だったのかもしれない。


ある一定水準に達すると上を目指さなくなる精神構造だとか、相手に対する知識がない状態なのに、勝手に勝てると思い込んで陶酔した挙句、負けてショックを受ける精神構造だとかいったものは、サッカーに限らず、他の多くの場面でも見られる日本人の特質であり、なかなかオシムは鋭い指摘をしているな、と思うことが多い本だと言えると思う。


サッカー好きじゃなくても、読んでみる価値のある本だと思った。


(今日の一言)
サッカー雑誌にアジアカップに参加した他の国の記者の日本代表チームに対する意見が特集の形で多数載せられていたが、日本のジャーナリスト・評論家という人と意見が違っていてなかなか面白かった。


日本のジャーナリスト・評論家の多くは、「選手も悪かったが、選手交代を含め、硬直的な采配しかできなかったオシムに大きな責任がある。場合によっては辞任・解任もあるべきだ」という意見が多かったように思われる。


一方、海外の記者達は「さすがオシム。名将といわれるだけあって、オーストラリア戦の対策の立て方は見事だし、鈴木・中村憲豪の発掘など世代交代も上手く行っている。ただ、残念ながら、日本チームは中村俊輔・高原・川口以外の選手のレベルが低く、小粒な感じで物足りない。あれでは、どんな名将でも勝てないだろう。」という感じで、基本的に選手の能力の方に大きな問題がある、という意見を述べている人が多かった。


立場によって、見る場所が全然違うのだなあ、ということを感じた話。



この記事をTwitterに投稿するはてなにブックマーク はてなにブックマーク│ posted by  okmt


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