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2007年10月25日

人の心につけ込むとしっぺ返しを食らう

この記事をTwitterに投稿するはてなにブックマーク はてなにブックマーク│ この記事のカテゴリ: 02. 心理
 最近のテレビをご覧になればお分かりのように、ドキュメンタリー、バラエティー、クイズ番組、ドラマなど多くのテレビ番組で、「ここぞ」という山場になると、いったんCMが入ることが増えています。視聴者の気を引くことによって、CM明けまでテレビの前に釘づけにすれば、その間に流れるCMもよく観られるはずだ、というのが狙いです。


 このような“山場CM”を見せられた視聴者は、「番組の次を観たい、知りたい」という欲求を掻き立てられるどころか、逆に、不快感や嫌悪感といった負の感情を抱いてしまうことが少なくないのです。

実際、筆者らが2002年に行った「番組内CM提示タイミングが視聴者に与える影響に関する調査」では、山場CMを提示されると、視聴した多くの人々が極めて高い不快感を経験し、まずCMと番組に怒りの矛先を向けました。山場CMの商品に関しては「好感が持てない」「買いたくない」「覚えていない」という回答もあり、決して無視できません。


 購買意欲に関して、番組の区切りのよいところで流す“ひと段落CM”の商品を買いたいと答えた人は、山場CMの商品を買いたいと答えた人の6.6倍にも達しました。記憶度に関しても、ひと段落CMの商品を覚えていると答えた人は山場CMの商品を覚えていると答えた人の2倍強です。つまり、購買意欲、記憶度のいずれを取っても、ひと段落CMの方が山場CMよりも効果的なのです。



少しでも多くの人にCMを見てもらおうとしたことが、結局、そのCMへの反感につながってしまう・・・・。


なかなか難しいですね。


「亀田問題」で、亀田一家を持ち上げまくったために、今、TBSが叩かれまくっていますが、あれもいってみれば「世の中の庶民どもは、こういう演出をしておけば喜ぶだろう」的な、他人の心を操ってやろうという意図が完全に裏目に出た結果だといえるかもしれません。


明日、楽しみにしているイベントが控えているときに、天気予報で「明日は雨が降る」といわれると、その予報をしゃべっているキャスターに恨みを持つ・怒りを覚える人が少なくない(天気が悪くなるのはそのキャスターのせいではないのだが)、という心理学の調査結果もありますが、人の心理というのは、他人が思っている(予想している)のとは全く違う方向に向かっていってしまうことも少なくない、というわけで、このことはよくよく覚えておく必要があるといえそうです。



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