職場活性法11.経営を教える
職場のチーム力・団結力を高めたり、社員の定着率を高めたり、職場の風通しをよくしたり、モチベーションを高めたりするためには、何をすればいいのか?
給与制度や人事制度を変える?上司がコーチングなどのスキルを専門のトレーニングを数ヶ月~1年程度受けて身につける?自己啓発セミナーとか研修を受けさせる?
まあ、そういう方法もあるけれど、手間やコストの割に意外と効果が出ないことが多いです。「改革だ!」と上から大上段に構えてみても、社員の反発を受けるばかりで空回りすることも多いです。
そこで、簡単に出来る以下のような方法を試してはいかがでしょうか?
職場活性法その11.「経営を教える」
いかに職場の人間関係がよくなっても、業績が悪ければまた職場の雰囲気は悪くなっていきます。逆に、そんなに職場の雰囲気が良くなくても、結果が伴えば、それなりに回っていきます。
業績を向上させること。一人一人が結果を出していくこと。経営上も、職場活性化のためにも必要不可欠な要素です。では、どうすればそのような状況を生み出すことが出来るのでしょうか?
もちろん、商品力とか、売り方を工夫するということも重要でしょう。しかし、そんなことの前に、もっと基本的なことである、「経営を教える」ということを行ってみてはいかがでしょうか?
通常、職場で働いている人のうち、経営書を読み漁って常に経営を勉強している、という人や、本屋に行けばまずビジネス書やビジネス雑誌のコーナーに直行する、という人は、そんなにいないでしょう。30人に一人もいればマシな方かもしれません。
そのため、多くの人は全体的な視野を持って行動したり・・・ということが出来ないことが多いです。それどころか、自分が働いている会社の売上が去年いくらあったのか、利益がいくらあったのか、をしっかりわかっている人は意外といないし、自分がいくら税金を払ったのか、社会保険料をいくら負担したのかを把握している人もあまりいないというのが実情でしょう。
こういう状況では、間違っている・現状に即していないとわかっていても、今までのやり方をただ惰性で続けてしまったり、成果が出ない理由は他の部門が悪いのだ、と部門間で責任のなすりつけ合いを始めるということが頻発し、状況がいつまでたってもよくならないことが多くなってしまいます。
すると、次第に職場の雰囲気が悪くなり、次第に離職していく人・モチベーションを低下していく人が増えていきます。中には心の病を発症して、ドロップアウトする人も出てくるようです。
こうならないためにも、より一人一人が、全体的視野・経営者的な観点から物事を判断できるようにする必要があるといえるでしょう。そのためにも、多くの人がより経営者的な視点・全体的な視野を持てるように、「経営を教える」必要があるといえるのです。
経営を教える、といっても、いきなりMBAで教えているような高度なことを教える必要はありません。それこそ、最初は「今、会社の売上はこれぐらいあって、人件費など費用は月これぐらいかかっているので、利益を出すためにはこれぐらいの目標を達成する必要がある。」という、極めて基本的なところから教え始めると良いと思います。また「Aの広告とBの広告、より大きな集客を見込めるのはどちらの広告か?」ということを考えさせるのでも良いかもしれません。
とにかく1日15分~30分は、アルバイト社員まで含めて、経営を教えるようにしましょう。たったこれだけのことでも、しばらくすると社員が自発的に動き出し、今までよりも大きな成果をあげるようになります。試してみる価値はあると思います。
実際、ある衣料品チェーンでは、優秀な社員を新店舗の店長に抜擢する人事をおこなっていたのですが、なぜかある店舗ばかりから次々に優秀な店長候補が生まれるので不思議に思って調べてみたら、そこの店長がその店の店員に簡単な経営学を毎日20分程度、朝礼のついでに教えていたことが原因であることが判明したそうです。些細なことも、意外と大きな結果を生む例といってよいかもしれません。
大企業のように、幹部候補生を集めて経営学などの講習をみっちり行う企業も多少はありますが、ほとんどの企業では、社員にシンプルでもいいから経営を教えている、ということはありません。逆に言えば、こんなことでも、他に大きな差をつけることができるというわけです。
職場の活性化も出来て、部下や後輩が、いちいち細かく指示したり、怒鳴り散らしたりしなくても、自発的に行動し始めて、しかも、しっかり結果を出せるようになる、「経営を教える」という方法。
始めてみてはいかがでしょうか?



